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【閉会中審査】混沌と混乱、崩壊する論理。加計問題に関する安倍答弁の問題点をまとめる

安倍総理が出席の上で行われた衆院予算委員会の閉会中審査は、一言で言うと「混沌」だった。

 

小野寺五典議員の質問中で加戸前愛媛県知事が「正攻法ではムリなので通用門から入った」などの爆弾発言をするハプニングもあり、議論は序盤から紛糾。

今井雅人議員の質問中に「こんな人達」発言を謝罪するなど安倍総理は概ね低姿勢、かつ政府は一貫して「記憶にない」という形で防戦する格好となった。

 

様々な発言があったが、大きく分けて、今回最も注目された点は三つ。

  • 「加計学園が申請していることは、戦略特区が決定するまで知らなかった」
  • 「加計理事長におごったことも奢られたこともある」
  • 「陸自の日報問題についてはまだ報告を受けていない」

このどれも、内閣の存亡を揺るがす恐ろしく重要な問題である。

 

 

民進党・大串博志議員の質問

次々と無くなる和泉補佐官の記憶

 

「加計学園の申請は1月20日まで知らなかった」

※すぐに検証される

 

民進党・玉木雄一郎議員の質問

 

 

共産党・笠井亮議員の質問

 

安倍総理の答弁に関する総評

安倍総理の答弁は既に崩壊している。もはや表面的な整合性も付けられず、それぞれの答弁が全く信用を取れていない状態だ。

まず臨時国会を開いた上で、和泉補佐官や前川前事務次官の証人喚問を含め、真偽を明らかにする必要がある。また、なにより必要な加計理事長の参考人招致が行われていないことは大きな問題である。

 

 

安倍三代

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