今村雅弘復興大臣の「まだ東北でよかった」発言で審議はストップ。与野党の対応は?
今村復興相は25日夜、所属する自民党・二階派のパーティーで講演し、震災について「まだ東北で良かったものの、首都圏に近かったら莫大な被害があった」と述べた
この発言の後、安倍総理大臣はすぐさま謝罪、当初は辞任を否定していた大臣も、最終的には辞任を余儀なくされた。
国会審議は完全にストップ
自民、公明両党は、東京都内のホテルで幹事長・国対委員長会談を開き、今村氏の問題を受けた国会対応を協議。衆院は午前中の審議を見送り、参院は終日審議を行わないことを確認した。この後、竹下氏が国会内の野党各党の控室を訪ね、こうした考えを示した。
自民党の松山政司、民進党の榛葉賀津也両参院国対委員長も26日午前、国会内で会談。一部の調査会以外、参院本会議と参院各委員会を取りやめることを確認した。
民進党・山井国対委員長 今村復興大臣は議員辞職に値する。安倍総理の任命責任も極めて重い。予算委員会の集中審議を要求する。
民進党・山井和則国対委員長を中心に、野党は徹底的にこの発言の責任を追求する構えだ。
野党議員の反応
民進党・寺田学議員
「あっちの方」と東北を表現したことが、何より本人の気持ちを表してると思い悲しくなります。 https://t.co/bBnQ53xNct— 寺田 学 (@teratamanabu) 2017年4月26日
日本共産党・小池晃議員
許されない暴言中の暴言であり、辞任は当然。
安倍首相が1回目の暴言を許したことが、今回の事態を生んだ。任命責任も合わせて、二重の責任が問われると思います。
徹底的に追及します。
https://t.co/KCxJOhgTFI— 小池晃 (@koike_akira) 2017年4月25日
民進党・坂本祐之輔議員
昨夜の今村大臣の心ない発言によって委員会が止まりました。私の法案質疑も延期。与党のおごりとゆるみには歯止めがかからないのか…。それにしてもあまりにひどい発言だ。
— 坂本祐之輔 (@nipponniyumeo) 2017年4月26日
民進党・山尾志桜里議員
今村復興大臣の辞任を受けて、本日の審議がいまだに行われておりません。午後の質疑もまだ不透明です。状況がわかりましたら掲載いたします。— 山尾しおり (@ShioriYamao) 2017年4月26日
与党議員の反応
自由民主党・河野太郎議員
今朝は衆議院の健康診断。朝から委員会が止まったらしく、みんなそれじゃあ健康診断と、流れ込んでくるので大混雑。— 河野太郎 (@konotarogomame) 2017年4月26日
自由民主党・佐藤正久議員
【今村復興大臣の極めて不適切な発言、自民党所属国会議員としてお詫び申し上げます】
佐藤も福島の出身議員として、思うこと、言いたいことは多々ありますが、大臣の心無い発言により、被災地の方々をはじめ多くの方々に多大なるご迷惑をかけてしまい、同じ自民党国会議員としてお詫び申し上げます— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) 2017年4月26日
公明党・遠山清彦議員
今村大臣が、言語道断の発言。東北復興に携わる一人として許しがたい。出処進退を明らかにしてほしい。
今村雅弘復興相は25日、東京都内のパーティーであいさつし、東日本大震災の被害を巡り「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると莫大な額になった」と述べた。— 遠山清彦 (@kiyohiko_toyama) 2017年4月25日
まとめ
どのような文脈であれ、東北の復興を第一の目的とする復興大臣が「まだ東北でよかった」という発言をするのは理解しがたいし、容認されるものではないだろう。
与党の側からも非難の声が上がっている。
また、野党の審議拒否ではなく、上記の通り与党からの申し入れで審議が止まっていること、そもそもこの発言をした大臣に責任があることは記しておきたい。