日本政治コラム
先日、このツイートに対して大きな反響があった。趣旨について説明する。 なぜ消費減税を「今」検討すべきではないのか まず、結論から言うと、ツイートの趣旨はシンプルである。「自粛と消費喚起は両立しない」ということだ。 現在、日本政府は様々な形で消…
2019年の参院選が終わった。大きなニュースのない選挙の中、れいわ新選組が2議席を獲得したことが話題を呼んだ。 本稿では、山本太郎氏の6年間の議会活動を振り返るとともに、一体れいわ新選組、あるいは山本太郎氏が何を目指しているのかを考えたい。 山本…
(注)私はいかなる意味においても法曹関係者でも法律・憲法の専門家でもありません 「自分が(性的マイノリティ)の当事者であるということに気づくのは、多くの当事者にとって正直苦しいことなんです。当事者自身も同性愛嫌悪の感情を持っている場合があり…
学校法人「加計(かけ)学園」は26日、愛媛県今治市への獣医学部新設をめぐり、2015年2月に加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会したと記した県の文書についてコメントを発表した。当時の担当者に記憶の範囲で確認したとし、「実際にはなかった総理…
newspicks.com 愛媛文書を巡るニュースを聞いていると、コメンテーターの方がそろって「一体誰が嘘をついているんでしょうね」と首をひねっている。 が、度々述べているとおり、「安倍総理は嘘をついているかどうか?」という論点はもはや意味を持たない。安…
予算委員会における、首相や与党の言い分を改めて見てみよう。 柳瀬氏と加計学園の出会いは、安倍総理主催のバーベキューだった。 柳瀬氏は加計学園の関係者と複数回、時に長時間に渡って面談していた。 安倍総理は、加計学園が国家戦略特区に申請していたこ…
加計学園の獣医学部新設をめぐり、与党は、柳瀬唯夫・元首相秘書官が2015年4月に首相官邸で学園関係者らと面会したことを認めることで国会の正常化を図る検討に入った。大型連休明けに柳瀬氏の国会招致を立憲民主党など野党6党に提案して審議復帰を呼…
野党の審議拒否に対して、与党からの批判が強い。 維新を除く野党不在のまま、静かな環境のなかで生活困窮者支援法を引き続き審議し、本日、採決いたしました。4月18日から出て来られてませんので、今年は19連休ですね。 pic.twitter.com/gf1Sfekti9 — いさ…
党名の由来を集めてみました。 日本を元気にする会 名称について松田は、"会派設立届けの提出締切の直前に事務所で昼食を取りながら会派名について相談するなか、中々全員がピンとこないでいたところ、たまたま思い付きで「ここにいるメンバーは、しがらみな…
お酒が入ったときにこそ、四十代・五十代の紳士淑女から、思わぬグロテスクな本音が聞き出せる、ということがある。 この間も、さる業界の大物で、人品卑しからぬ紳士から「 #metoo とか言ってるけどさ、枕営業して得をしてた人が今更グダグダ文句をいうのも…
財務省による文書改ざんが明らかになった。 冒頭申し上げたいのは、これは安倍政権だけの問題ではないということだ。もちろん安倍総理の責任は免れないし、昭恵夫人の関与が明らかになった以上堂々と議員も総理もお辞めになるものと思っているが、森友学園が…
森友・加計問題の本質的な問題点 意思のない宰相 誰が法を殺したか? 芦部を知らない改憲派 森友・加計問題の本質的な問題点 「野党はモリカケばかり」という言葉が、政権に対して寛容な方々に寄って発言されている。折しも、北朝鮮からミサイルが発射された…
選挙が終わった。そしてまた新たな日が始まる。政治は片時も終わることはない。 今回は、立憲民主党の躍進から、日本と海外の政党のインターネット上でのマーケティングの違いなどを見ていき、今後の立憲民主党の可能性について考えていきたい。 ネット選挙…
桜井充参院議員=宮城選挙区、当選4回=は懇談会後、記者団に「全然反省が見えない」と述べ、離党を検討していることを明らかにした。 民進党の解党論が出ている。私は民進党は絶対に解党するべきではないし、解党することもないだろうと考えている。また、…
政府委員による衆議院での答弁 まとめ 重ねて申し上げたいこと www.youtube.com 本日、蓮舫代表の記者会見が行われた。これについては、前回問題点などを指摘したので参照されたい。 www.yomu-kokkai.com さて、今回は、昭和五十九年の衆院における二重国籍…
蓮舫氏の国籍について、再び「問題」が再燃している。本日蓮舫氏が会見を行い、近く記者会見を開くことを明らかにした。 私は、この問題は蓮舫氏に対する不当な要求であると考えている。 台湾籍についての説明会見(代表就任前) 代表定例会見 抑えるべきポ…
菅義偉官房長官は27日午前の記者会見で、獣医学部新設が52年間認められなかった経緯について「岩盤規制といわれる獣医師会、農林水産省、文部科学省が大反対してきたからではないか。まさに抵抗勢力だ」と批判した。その上で「規制の根拠が明確にない。…
立法府への弔事 佐々木さやか議員の金田法務大臣への問責決議案の否定は、立法府への弔事としては、なかなか気の利いたものだった。「皮肉でないとしたら馬鹿」というのは田原総一朗氏の言だが、弁護士でもある佐々木議員は馬鹿ではないだろう。 #報ステこれ…
一つの仮定を置こう。「腐敗国家とは、悪がなされ、それが見過ごされる国家である」とする。 私は以前このようなことを書いた。この気持は今も変わっていない。 加計学園をめぐる問題 誰もが文書が本物だと分かっているにも関わらず、調査が全くなされない。…
前川事務次官を巡る報道は、およそ政府から独立したメディアとは思えない醜悪なものだった。「プラウダ」のようだ。 一般紙、それも公称800万部以上を誇る読売新聞の社会面に、既に退職した一私人のゴシップが乗る。これは明らかに異様な光景だ。 以前、私は…
本稿でいいたいこと 私たちは何かを信じたいとき、「それは信じられるものなのか?」と自分自身に問う。 それに対し、何かを信じたくないときには、自分自身に「それは信じなくてはならないものなのか?」と尋ねる。 加計学園問題について ここ数日、加計学…
前川氏が何を語ったのか 更に語られたもう一つの重要事項 前川氏が言いたかったこと その日、私は文字通り驚愕した。 既に辞任した官僚の、私的な行動が、日本最大の新聞社の社会面に堂々と乗っていたのだ。週刊誌でもやらないような報道だ。既に辞任した事…
駒崎弘樹氏、三浦瑠麗氏が、加計学園に関する所感を発表されている。 本稿はこれに対し、加計学園問題がいかに重要な問題であるかをまとめておきたい。 加計学園実名文書の真偽 なぜ獣医学部の認可が問題なのか 加計問題の本質 加計学園をめぐる利益相反 最…
安倍晋三総理大臣の不思議な改憲案 今回安倍総理が表明した改憲について、なぜ安倍総理が改憲を求めるのかを論理的に考えていく。 憲法とは何か 近代立憲主義の立場から 憲法とは何か、という問いに対して、近代立憲主義の立場から答えるのであれば、それは…
昨日に引き続き憲法のことを書く。 国会・政治クラスタにとっては「何を今更」という当たり前の話をする。(この記事も、基本的には話されてきたことや、メディア報道の焼き直しであることを承知されたい) まず、教育無償化を憲法に書き込む必要性は全くな…
政権のゆるみ、という謎ワード 東京新聞の記事より www.tokyo-np.co.jp 今村雅弘復興相が東日本大震災の被災者らを傷つける発言をして辞任した。事実上の更迭だ。今村氏に限らず、このところ閣僚や政務官の暴言や醜聞が相次いでいる。安倍政権の「緩み」は深…
審議拒否を巡る議論 通年国会とは? 簡単にいえば、一年中開いている国会 海外はどうなっているの? 真の国会改革のために 党議拘束の緩和 一括審議の廃止、対案に対する個別審議を行う 解散権の濫用を禁ずる 党首討論の常設化 まとめ 審議拒否を巡る議論 野…
本稿は、野党の歴史を追うことで、真の「提案型野党」とはいかなるものかを考えることを目的とした記事である。 昭和期 国対政治の時代 日本社会党時代は、また国対政治の全盛期であった。自民党の国対と社会党の国対は強いパイプを持ち、自民党はときに野党…
「疑わしきは罰せず」「推定無罪」は素晴らしい概念である。それは近代における法の支配を示すタームであり、決して忘れられてはいけない。 しかし、これはあくまで司法の中の話である。 国会議員はなぜ逮捕されないのか 日本国憲法第50条 両議院の議員は、…